たまりば

出産・育児 出産・育児稲城市 稲城市

2010年11月26日

2010年度稲城市への要望書

今年度も保護者アンケートをもとに、稲城市へ要望書を提出しました。

-------------------------------
2010年11月17日
稲城市長 石川 良一 様

稲城市保育園保護者会連絡会
会長 三輪 光保子(ひらお保育園)

要望および質問書

 日ごろより稲城市民に対する福祉向上のためご尽力いただきまして、ありがとうございます。本年度からは市内認可保育園全園で延長保育19時までが可能になり、石川市長及び市関係者様のご尽力のおかげと感謝しております。しかしながら、待機児童の解消や新保育システムへの懸念等、私たちだけでは解決できない問題がまだまだあります。働きながらも安心して子育てのできる環境整備の更なる向上をお願いいたします。今年も加盟園の保護者を対象にアンケートを実施し、その結果を踏まえ、市に対する要望としてまとめさせていただきました。ご考案のうえ回答をお願いいたします。なお、要望内容につきましては、12月3日の対市懇談会でも、議題として取り上げさせていただきます。


1、財政削減ありきの「新保育システム」の受け入れではなく、稲城市が保育行政の責任を果たし、子供たちがのびのびと園生活がおくれる環境の充実に取り組んでいただくようお願いいたします。
国による「新保育システム」では、企業に保育業務をまかせる(保育が商売になる)、規制緩和で子供たちがのびのびできない(詰め込み保育)、幼保一元化(保育への財政支出が削られる)、園との直接契約(保護者の負担が増える)など、保育への財政削減や国や自治体が責任を負わなくなるのではないかという問題が懸念されています。まずは子供のことを第一に考え、稲城市には子供たちが気持ちよく園生活できるよう、国に働きかけていただくよう、お願いいたします。

2、認証保育園の増設ではなく、認可保育園の増設等により待機児童の解消をお願いいたします。
稲城市の保育園待機児童数は今年度4月で61名、9月で101名になっていると聞きます。昨年度対比では少なくなってはおりますが、いまだ深刻な状況であると考えます。認可に入りたいがやむなく認証保育園に入れているお子さんも多く、中には兄弟で別々(認証・認可とバラバラのケースも)の園に通われているご家庭もあります。昨年度の回答では、「認証保育園や家庭福祉員の設置」「認定こども園への支援」「公立保育園での定員の弾力化」で対応という回答がありましたが、多くの待機児童を抱える保護者の方々は認可保育園に通わせたいと願っております。認可保育園の増設をすすめていただけるよう、お願いいたします。

3、市立病院の小児科の休日・夜間の医療体制の充実をお願いいたします。
昨年度の回答でも「全国的な医師不足」ということで厳しい状況の中、平成19年度から常勤医師を3人から4人に増員をおこなった、とありました。しかし、平日の夜間ですら市立病院で診ていただけない、または診ていただけず、市外(多摩市・町田市)の病院で診てもらったという声が少なくありません。子供は急に発熱や怪我をしますし、乳児はちょっとした発熱でも大事にならないか、保護者は常に不安を抱えております。市内医師会との連携、ご協力、感謝しておりますが、休日・夜間の医療体制がまだまだという感もあります。いつでも受診できるよう、医療体制の充実をお願いいたします。

4、病児保育の早期実現をお願いいたします。
現在、稲城市は病後児保育は行われておりますが、病児保育は実現されていません。病後児保育では利用したくてもできなかった方も多く、「病後児保育で受けいられる病状ではすでに保育園にも通える状態になっており意味がない」との意見が寄せられております。子供の急な病気で仕事により看護不能な事態もあり、病児保育は多くの保護者の方が望まれております。すでに近隣の多摩市・町田市では、病児保育が行われておりますので、ぜひ、稲城市でも実現をお願いいたします。

5、公立保育園の正規職員数の確保をお願いいたします。また、職員の待遇の充実をお願いいたします。
昨年の回答では、専務的非常勤職員を採用し正規職員は採用しないと回答があり、研修などもおこない正規職員と同様な職務逐行ができているとの事でした。しかし保育士が頻繁にやめていったり、転勤していったりと、毎年同じような顔ぶれではない、不安である。とアンケート結果にもあらわれており、子供たちが安心して園生活をおくるには不安があるようです。保育士さんに安心して豊かな仕事をしてもらえるような環境、安定した待遇を提供できる正規職員の採用の検討をお願いいたします。

6、イベント、卒園式の土日、祝日開催をお願いいたします。
運動会以外のイベント、夏祭りや卒園式など、私立保育園では土曜日に開催されていますが、公立保育園ではいまだに平日の開催と、働く親にとっては参加しにくい形となっております。昨年の回答では、卒園式では式の後にお祝いの会を行うため、在園児の欠席が目立ち、寂しい式になってしまう、また職員の勤務の基準から厳しい、とありましたが、現在の状況はどうなっているのでしょうか。前向きにご検討お願いいたします。

7、公立保育園の老朽化に伴う、耐震検査や建替え・補修の検討をお願いいたします。
昨年度は第四保育園の耐震検査の早期着手の要望をさせていただき、H23・24年度に実施予定と回答がありましたが、他園ではどのようなスケジュールになっておりますでしょうか。アンケートでも老朽が気になるとの意見が多数あり、子供を預けるには不安な環境であるといえます。早期に検査をし、必要ならば建替えや補修をお願いいたします。

8、子育て推進交付金の、保育における従来の基準を保持できる配分バランスの維持を引き続きお願いいたします。

9、東京都に対して、社会福祉法人へ のサービス推進補助金制度(B経費)を充実するよう働きかけをお願いいたします。
昨年は市長会を通じて実態に即して制度のあり方を再度検討するよう要望している、との回答を頂きました。現在、東京都よりどのように回答を得られているのでしょうか。現状よりB経費の削減のないよう、働きかけをお願いいたします。

10、転職された方への「保育の実施現況届」の提出期間の配慮をお願い致します。
 年2回提出する事になっている「現況届」ですが、転職された方は転職時に届けをしているはずですが、例えば7月で転職した時など、すぐに9月の決められた提出日に提出しなくてはなりません。短期間で現況届けを複数回提出するのは負担ではないでしょうか。提出日に近く転職された方への現況届の提出期間の配慮をお願いいたします。


質問事項

1、第一保育園の分園廃止について
待機児童の問題がさけばれるなか、第一保育園の分園がなくなると聞きました。とても良い分園であると利用中の保護者の声もあります。どのような経緯で分園廃止になったか説明をお願いいたします。また、分園廃止後の第一保育園の定員はどのようになるのでしょうか。

2、給食の外部搬入について
認可保育所の給食は施設内で調理するというこれまでの原則を、外部搬入も認めるというように厚生労働省が規制緩和したと聞きます。食育の推進に逆行すると懸念する声も出ており、不安に感じておられる保護者の方が多くあります。外部搬入になると給食室がなくなり、芋ほりなどで採った芋を調理したり、おもちつきなどもできなくなると聞きます。稲城市としてはどのような方向性でいかれるのでしょうか。

3、年末保育の場所、料金の決定基準、12月の通常保育の期間について
アンケートでは年末保育の場所が利用しにくい(できれば通っている園が望ましい)、利用料が高額であるとの意見があり、利用したくてもできないという回答が見られました。場所と料金の決定基準はどのようになっているのでしょうか。また、12月の通常保育が28日までなのはなぜでしょうか。29日が仕事納めの企業も多くある中、時代にそぐわないと感じます。

4、学童の開所、閉所時間について(稲保連は当事者ではありませんが、将来利用する可能性が高いため質問事項とします)
学童では閉所時間が18時までと聞きます。全ての認可保育園が19時までの延長を認めているなか、矛盾していると感じます。保育園では19時までだったのに小学校へ入学したとたん、18時までしか利用できないとなると仕事を辞めざるを得ない状況の保護者もおり、保育園在園の今から不安であるとアンケートの回答でも上がってきております。また、夏休みの学童開所時間が8時30分からのため、出勤に間に合わないという意見も多数出てきております。時間の決定基準はどのようになっておりますでしょうか。今後は開所、閉所時間の改正は予定されていますでしょうか。



以上


  • 同じカテゴリー(要望書・回答書)の記事画像
    <市長懇談会>各園からの、稲城市への要望書(駐車場問題について)
    回答書2009年度
    同じカテゴリー(要望書・回答書)の記事
     <市長懇談会>各園からの、稲城市への要望書(駐車場問題について) (2016-05-18 01:08)
     <市長懇談会に向けて> 稲保連からの要望書のご紹介 (2016-05-18 01:05)
     2013年度、市との懇談会を開催しました (2014-03-31 00:00)
     2013年度稲城市への要望書 (2013-10-01 00:00)
     回答書2010年度 質問事項 (2011-03-18 22:15)
     回答書2010年度 要望6-10 (2011-03-18 22:11)

    Posted by いなほれん at 23:33│Comments(0)要望書・回答書
    ※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
    上の画像に書かれている文字を入力して下さい
     
    <ご注意>
    書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

    削除
    2010年度稲城市への要望書
      コメント(0)