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2018年02月14日

平成29年度 市長懇談会議事録

平成29年度 稲城市保育園保護者会連絡会 市長懇談会議事録

1.開催概要
 日時:平成29年11月7日(火)18:30~20:00
場所:中央文化センター 視聴覚室
参加者:稲城市:高橋勝浩市長、平泉征大子育て支援課長、石井子ども福祉担当部長
    稲保連:第四保育園、第三保育園、第五保育園、向陽台保育園、ひらお保育園
資料:平成29年度 稲城市保育園保護者会連絡会からの意見書、回答書(懇談会時予定回答)※本回答は平成30年3月予定

2.議事
第1部 昨年度(2016年度)の申し入れ事項の進捗確認について
 第2部 本年度の申し入れ事項について
 第3部 フリートーク(追加質疑)
 ※基本的な流れは、①市より回答書読み上げ、②追加質疑QA
 ※意見書、回答書は資料参照。追加質疑のみ下記記載。
 市=市長、支=子育て支援課、福=子ども福祉担当、稲=稲保連

<追加質疑>
1 待機児童について
稲:来年度1園増えるということを聞いたが、現在の進捗などあれば教えてもらいたい。
支:現在認承保育園の1園(メリーポピンズ)が平成30年4月から認可保育園となる。稲城駅前の既存設備を分園とし、新規に本園を開設して2園体制で人数も拡大し進めていくという計画となっている。現在30名の定員から62名増え92名体制を予定している。
稲:駐車場は整備されるのか。
支:本園の裏側に駐車場を整備する予定としている。

2 駐車場について
稲:向陽台保育園には全く駐車場がなく、送迎時には中央公園の野球場横の駐車場を使うように周知されてきている。しかし、野球の試合があると、朝8時半~9時ごろの登園時間に満車になってしまっている。いくら待っても開かず、駐車場待ちをすると通行の妨げになり迷惑がかかる。やむを得ず、道路のくぼみに車を止めると駐車違反の取り締まりを受けることが多々ある。(発熱のお迎えで、緊急の場合でも同様である。)
市:お気持ちはわかる。法的なことは、いかんともしがたい。一分一秒でも駐禁(駐車違反)。向陽台の公園通りは、駐車違反重点区域である。公園通りは店舗と住宅をセットにした建物を招致した町づくりで、道路にあるくぼみは、そういったお店にお客さんが立ち寄りやすくするための工夫。道路を造り、通れるようにする道路管理者は、市道は市、都道は都、国道は国なわけですが、交通の管理者は警察であり、市としても警察に、くぼみをコインパーキングにすること、保育園のお迎えの時間帯に使用できるよう申し入れているが受け入れてもらえない。個人的には、子どもの送迎のために仕方ないと思うが、市長としてはそういうわけにいかない。いかんともしがたい。
野球場横の駐車場についてリニューアルしたいと検討している。例えば、ゲートを入ってすぐの所に、お子様連れ優先と書くとか、駐車場内から歩道に降りる階段を造ることを考えている。
稲:向陽台保育園の送迎に使っている、中央公園の野球場横の駐車場を改修工事してくださるということですが、具体的にいつごろになるのか?また、工事の間、どこに車を止めたらいいのか?
支:30年度に改修するように考えている。
出来るだけ期間等については、土木課の方と調整しながら、出来るだけご不便をかけないように努めていきたい。
稲:(駐車場の)出口を別にするということについてですが、出口のところはバス停にあたっている所なので、バス停を利用する方の事も考慮してほしい。
稲:今困っている人たちがいる、来年度では卒園や退園して関係がなくなってしまうこともある。駐車場に線を引くなどの対応はできないか?
市:改修する前に線を引くのは、税金の無駄遣いと言われてしまうのでむずかしい。
稲:保育園の送迎でこどもが通ることなど、張り紙などはできないか?また、改修工事の間だけでも、近くの向陽台小学校の駐車場を利用できないか?
支:張り紙は、すぐにできると思う。向陽台小学校の駐車場の利用については、すぐに返事が出来ないので、検討する。

3 保育士の質と数について
稲:ニュースなどで保育園の事故を多く聞く、事故があってからでは遅い。
知り合いの方で、今年10月からメリーポピンズ稲城ルーム(東京都認証保育所)に入所予定でしたが、園長先生より保育士が育っていないので、12月からにしてほしいと言われた方がいて、園長先生という上の立場の方に保育士が育っていないということを聞かされると、子どもを預けるのに不安を感じるということでした。
支:数については一般的に保育士が不足している。メリーポピンズ稲城ルームは、30年4月から認可化し、増設することが決まっている。4月からは保育士を集めてやっていこうと準備している。
福:質については子育てコーディネーターが各園を巡回してみているのでご安心ください。

4 臨床心理士の派遣について
稲:臨床心理士の派遣についてはレスポーいなぎさんからされているということだが、これは保育園側から依頼をしたら来て頂けるのか?
支:向こうから来るというよりは、こちら側から依頼をして派遣されるので、ご心配があれば、現場には園長、管理職等もおりますので、そちらに相談して頂いて、派遣に繋げて頂くような形が取れればと考えている。

5 子育て支援課の土日開庁について
稲:土日の市役所の開庁日にあわせて子育て支援課も対応していただきたい。子育て支援課のホームページなどもあるが、実際に担当職員に話を聞いたりパンフレットをもらったりしたい。
支:メールの問い合わせなども用意しているので、問い合わせいただければ誠意を持って対応していく。まずは既存の窓口、メールなどを使って問い合わせしていただきたい。
福:パンフレットが欲しいなどであれば、事前に連絡をもらえれば土日開庁日に渡すことは可能ではないか。
稲:パンフレットを保育園に置くということは可能か。
支:パンフレットを置いて欲しいという要望があれば対応可能と考える。土日開庁日の対応については、子育て支援課の業務が増えている現状ではすぐの対応は難しいと考えている。

6 おむつ持ち帰りについて
稲:おむつの処分について前向きにご検討いただいているということだが、具体的にはいつくらいまでにどういう方向性で進んでいるか教えてもらいたい。便だけでもきちんと流すというものか、おむつ自体を保育園で廃棄してもらえるというものか。
支:おむつの内容物をトイレで処分することは、保育所であれば飛沫感染、そこからの集団感染につながるおそれもあるため、そのまましばって持ち帰ってもらうという方針でやってきたが、今後は保育園の屋外などでストックしておき、ごみ収集日に回収するという方法でできないかと考えている。

7 クレーマーについて
稲:第三保育園では長年、近隣の方のクレームの問題が続いていたが、最近は静かになっている。用務員さんにも立って誘導して頂いていたが、用務員さんも大変だろうということもあり、やはりそれぞれ保護者の意識を高めるためにもそれぞれルールをちゃんとしっかり覚えて、お互い声をかけるようにということで、月~金のシーツの交換等があって時間がかかる日だけにして、他の曜日はそれぞれきちんとしましょうというような流れに最近変わり解消している。
福:当初はもめていたが今お話しを聞いた通りのいい方向で来ていると園長から伺っている。この現状を維持するように頑張って下さいと園長と話している。

8 駐車場ミラーについて
稲:第三保育園の前の駐車スペースとコラボいなぎ(コミュニティーセンター)と近くの天満神社の駐車場を使わせて頂いているが、天満神社の駐車場から出るときに、坂がカーブになっていてすごく見にくい。目の前にミラーがついているが、向かって右側のミラーの角度がズレていて見えないが、それはどこに相談したらいいのか?
福:管理課で作っているカーブミラーなら管理課だが、ただそれが道路のカーブミラーだと天満神社からの出入り用の角度にはなっていない可能性がある。
  道路の角度の関係を確認するためのミラーなので、もしそれが天満神社の出入りの為のミラーであれば、直すように担当部署なり天満神社の方にお伝えするなど対応する。
稲:先日管理課長さんにお会いした際に伺ったのだが、建物や駐車場からの出入り口の為のミラーは、原則市では付けないこことなっている。道路と道路が交差する部分のミラーや、きついカーブの為のミラーはもちろんつけるが、それ以外のところは安全確認の為に見えるところまで車を出してしまったらぶつかってしまうというぐらいのところでないとミラーは付けていないとのこと。その辺りも併せて確認ということでお願いしたい。

9 建物耐震化について
稲:建物の耐震についてすべて満たしているとのことだったが、第四保育園のまわりの都営住宅は建て替えなど耐震化を進めているが、第四保育園が入っている都営住宅の建物はまわりよりも何年か新しいということで工事がされていない。建物の耐震化や老朽化(トイレのにおいなど)はとても気になっている。基準は満たしているとのことだが、あまりにも古く保護者としては心配もあるので建て替えなど検討してほしい。
支:第四保育園が入る建物は昭和51年に建築されている。平成24年に耐震診断を実施し、耐震については問題ないことを確認している。耐震基準は満たしているが、老朽化は否めない。危険箇所については最優先で取り組んでいきたいと考えている。耐震基準は満たしているので安心して通園してほしいということをお伝えしたい。
稲:保育園の保護者に向けて(玄関などに)「耐震診断済み」など表示を掲げることは可能か?
支:耐震診断を実施した東京都に確認する。

10 iバス利用、児童館利用について
稲:第三保育園にiバスで通っており、ほぼ毎日利用させて頂いているが、子育てで悩んだりしたときにどこか出かけたいと思っても、利用したい時間帯の本数が少なく利用しづらい、iバスの時間を見て移動するのでもう少し本数を増やして頂きたい。iバスを利用して、どこにも寄らずに保育園送りに行って帰ってきて時計見ると、2時間かかっている。第三保育園の環境がとても良く、先生も良い方々で転園は考えていないが、駐車場問題とも絡みがあると思うが、公共の交通機関でもっと通いやすくなるような工夫をiバスでもご検討頂きたい。また土日も変わらず同じ時刻で運行しているので、それはとても便利だと思うが、中央公園など出かけられるような時間帯に1、2便増やせたら、もう少し子育ての幅が広がる。
それと児童館について、市内のどこか一か所でもいいので少し個性的な施設があれば他の市からも遊びに来やすい。他の自治体の児童館を利用すると、中でご飯が食べる事が出来たり、図書館も併設されていたり、雨が降っても中で運動が出来る。第四文化センターも体育館があるが、いいところを真似して稲城市ならではの児童館が出来れば喜ばしい。
福:各地域にいくつか児童館はあり、各児童館にそれぞれ特色がある。
城山児童館は、大きい体育館があり、それ以外には文庫スペースを設けており、遊びのスペースとは別のところで読めるようになっている。
また、各児童館では小さいお子さんが親子で参加出来るようなそれぞれ特色ある事業を実施している。
私が以前文化センターの係長をしていた頃に児童館の事業もよく参加していた。児童館によってはかなり特色があり、児童館祭りなども実行委員を子供たちが中心になって行われていた。他の市の児童館を見てないので、そこの比較は出来ませんが、私の中では色々と特色ある行事が行われていた印象がある。
稲:しかし市内を移動するのがどうしてもiバス頼りなので、広報を見て参加したい行事があったとしても、ダイヤを見て、帰りのことまで考えると、行けないという結果になってしまう。
現状、保育園へお迎えに行き、天神前というバス停から17:51に乗らないともうバスがないので、その場合は稲城駅から30分かけて歩いて帰るか、新百合ヶ丘駅周りで矢野口まで行き、そこから10分歩いて帰るか、またはAコースで18:11というのがあり、この間初めて乗りましたが、20時前にやっと帰れるという状況。
駐車場が足りないのならiバスでカバー出来るような方法をご検討頂きたい。
福:iバスに関しては即答が難しい。ダイヤを変更したばかりで、すぐにまたそれを変えるという事が出来ない。多様なニーズがあり、市でも会議の中で色々な方々からの話を聞いた上で、それぞれの代表の方が集まって話しを進めている。決して個人の方向け用ということには出来ないので、全ての市民が利用しやすく循環できるようなバスの路線を考えた上で対応していくので、中々個人の方のご意見だけ通すことは難しい。
申し訳ないがiバスで今すぐどうにかするという回答は出来かねない。
稲:それとアンケートの中で、自分の地域の保育園に通うことが出来ないということはいかがなものか、というご意見がある。
同じ地域の保育園に通えたら住みやすくなり、色々な面で保護者も余裕が持てると考える。
稲:iバスの件に関しては、先日行われた地域交渉交通会議に出席して、保育園の送り迎えでは使いにくいというお話はしている。管理課長さん出席されていたので、間もなく市長さんの小耳にも入るところかと。そちらはそちらで別の機会で私の方からも声を届けさせていただきたい。

11 子育て支援課の対応について
稲:今回の保護者のアンケートの中で、上の子と下の子を同じ園に入れられず子育て支援課に相談した方が、市の担当者から、「下の子を産むとき、なぜ上の子を退園させなかったのか?」ときつい言い方で言われたので、丁寧に対応していただきたいという意見がある。
支:一度退園して、育休明けに兄弟二人で入所すると、20点の加点があるということだと思うが、職員の対応がよくなかった。今後、そのような事がないよう部下にきっちり指導していく。

☆閉会の挨拶(高橋市長)
今日は限られた時間の中でいろいろとご意見をいただき、ありがとうございました。伺った意見はすぐにすべて解決できるのもではないが、今後も市民のみなさま、子育てされている若いお母さん方のご意見を真摯に受け止め、ひとつでも多く解決できるよう全力で取り組んでいきたいと考えている。
大きな課題として、現在の日本の社会保障、福祉はどうしても高齢者の方に向けての財源の傾斜配分が高くなっている。できる限り子育て支援を優先していきたいという考えだが、現実は使える財源は限られている。
まず、保育園の待機児解消については、子育て支援には、保育園や児童館、学童クラブ、予防接種の経費補助や小児医療の負担や医師の配置など幅広くある。現時点では子育て支援の中でもとりわけ課題の多い待機児童解消をと考えている。現状の質は維持しながら定数を増やしていきたいと考えている。稲城市としては認可保育園を増やす方針としており、増やせるよう準備を進めている。
送迎問題については、本来であれば、住んでいる地区の身近に歩いていける保育所に通えるのが理想である。ただ稲城市は、各地区に住む人口と、そこに住む年齢層が偏在している。そこでどうしても車での送迎問題やiバスの問題が出てきてしまう。まずは保育所の増設にお金をかけて取り組んでいく方針としていることをご理解いただきたい。
また、保育所の施設の面でも、耐震は満たしていて安全だが、安全と保護者の安心は別である。「一定の基準を満たし一定の地震では崩れない」という安全をしっかり示して安心してもらえるように進めていきたい。でもその安全と老朽化で使いづらい、不衛生であるということは別の問題だと認識している。第四保育園は、耐震は満たして安全だが老朽化は進んでいるためいずれ対応していかなくてはいけないと考えている。一方で、新しい転入人口に対応するために保育園の増園をしていかなくてはいけないということがあり、既設の保育園の老朽化対応はどうしても順番としては二の次になってしまうことをご理解いただきたい。また、現在、保育園の建て替えなどを行う際、公立の保育園では補助金が出ないため公立のまま建て替えを行うことはできない。第四保育園の老朽化の問題を解決するためには、民営化、移転、建て替えというのをセットで考えていかなくてはならない。そこにはまた一定の反対意見もあるため時間をかけて話し合っていかななくてはならない。同じことは第三保育園にもいえる。第三保育園については、はたしてあの場所にニーズがあるのか。原点はニーズのあるところに、保育園を作るというのが優先だろうと考える。
iバスについては、これ以上便数を増やすことは難しい。年間1億円の赤字は今の稲城市の財政規模からしても限界が近くなっている。iバスの運行に反対する市民も相当数いる。この現状にご理解いただきたい。これらのことから、我々は本来の形である住んでいるところから通える環境に保育園を増やす、ということをやっていくことが一番だと考えている。まだ具体的に「こことここに」とは公表できないが、新設や公立保育園の建て替え移転・民営化など、相当数の保育所、定員を増やしていくというアイデアを作っているところである。近々市議会に報告してみなさんにも情報提供できると思う。ぜひご理解、ご容赦いただきたい。
駐車場問題についても完全に解消することは難しいが、毎年一番の問題になる向陽台保育園については、今回大きな改善ができると思う。工事の間の代替えまではご容赦いただきたいが、改修後にはある程度改善できるのではないか。第三保育園については、現在は安定しているとのことだが、根本解決はしていないと認識している。建て替え移転民営化というのも視野に入れながら考えていかなくてはいけない。
ほかにも課題はたくさんあると考えている。小児医療の問題、医療費助成の問題、予防接種など、どれも財源確保が難しい問題となっている。申し訳ないが、しばらくは優先順位を上げることはできず、簡単に約束することはできない。その中で私たちが期待をしているのは、今回の解散総選挙での争点となった消費税増税分の使い道の変更である。政府の基本的な考え方が、子育て支援のほうに傾斜配分して全世代型の社会保障をしていこうというものになっている。子育て支援について、保育園待機児解消だけでなく、具体的な施策でみなさんの負担が軽減できるように財源が回されることを期待している。
子供は将来の日本の宝であり、これをないがしろにしてはいけない。一方で高齢者への感謝の気持ちを込めて福祉をしていかなくてはいけない。その中で少しでも子育て支援に傾斜配分できるように、市の立場として今後とも考えていきたい。みなさんのご意見、ご要望はなかなか実現できないとお叱りは受けているが、気持ちとしてはわかっていただきたい。
お答えになっていないし、言い訳のようになってしまっているが、ご理解、ご了承していただき、みなさんと一緒に明日の稲城の子育て支援を進めていきたいと考えている。
本日はこのようにお時間をいただきありがとうございました。



  • Posted by いなほれん at 21:33│Comments(0)
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