たまりば

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2016年05月18日

市長懇談会を開催いたしました!

2015年11月

こんにちは。いなほ連です。

稲保連では、11月27日(金)に、中央公民館にて高橋市長、子育て支援課長を招いて、市長懇談会を開催いたしました。
稲保連からの要望に対する回答を頂きましたので、以下に掲載いたします。


1 待機児童対策について
稲城市の待機児童数は少ないと聞いていますが、現実として保育ママや認証園に預けている人は多く、認可園に入れず困っている家庭が多いのが現状です。
  又、南山プラウドや市内新築住宅の増建によりファミリー層が増え保育園入所が難しくなって行く事も予想されますが、どのような対策を考えておられるのでしょうか。今後の展望を教えてください。
又、どの様に市民へ知らせていくのか、その方法も教えて下さい。


【回  答】
 近年、核家族化の進展や地域のつながりの希薄化等、子育てをめぐる地域や家庭の状況は変化しており、子育て家庭を取り巻く社会や経済の環境の変化により、子育ての負担や不安、孤立感が高まっている状況です。このような状況を鑑みても、子どもの育ちと子育てを、行政や地域社会も含め、社会全体で支援していくことが必要です。
 これまでの次世代育成支援行動計画では、保育所定員の弾力化や公立保育所の民営化、各保育所の認可定員の増員、増改築、認証保育所、認定こども園の開設等により、保育需要の増加に対応してまいりました。
 本市では、これまで推進してきた「次世代育成支援行動計画」を継承しながら、今年度から平成31年度までの5か年間の計画として、「稲城市子ども・子育て支援事業計画」を策定しております。
 また、「稲城市子ども・子育て会議」には、子どもの保護者代表として貴会の代表の方にも、委員となっていただき、本計画の計画的な推進に向け、進行管理を行ってまいります。
 

2 保育士(職員)の質について
普段の園生活の中で、担当する保育士(職員)により、子供への接し方や対応に大きな差があるように感じられるケースが多くあるように感じる、との意見が多数出ています。保育の質の均一化を市として図ってほしいと思います。その改善のために、現在市ではどの様な対策をされているのでしょうか。


【回  答】
 保育士等が保育の専門性を高めながら、やりがいを持って働くことができるよう、保育士等のキャリアアップに向けた取組みを行い、保育サービスの質の向上を図ることを目的に、国や東京都と共に推進しているところです。
 また、各種外部研修等の受講により、保育の質の向上を図り、研修受講してきた職員が、園内で他の職員を集め、勉強会等にも取り組んだり、子育て支援コーディネーターにより、市内乳幼児施設を対象に、職員全体のスキルアップ等を図ることを目的とし、定期的に研修等の実施も行っているところです。


3 病児保育、病後児保育について
市内利用出来る病児病後保育は現在2か所ですが、「定員が少ないため断られた」「預かる条件を広くしてほしい」。住んでいる地域によっては「施設が遠く使いづらい」との意見がでています。今後増やしていくなどの予定はあるか、他に検討されている事が有りましたら教えてください。
又、他の自治体によってはその様な場合に自宅でベビーシッター等を利用すると補助が出るケースも有るようですが、金銭面での補助は可能でしょうか。


【回  答】
 市では、平成17年度に定員2名の病後児保育室「コロボックル」を開設し、病気の回復期にある就学前児童に対する保育サービスを行っており、また、平成24年度に最大定員4名の病児・病後児保育室「ばんび」を開設し、稲城市立病院小児科医師による巡回を実施しています。
平成26年度の利用状況といたしましては、季節による偏りも見られますが、「コロボックル」では、利用者枠(年間)延586人に対して、実利用者数は延48人、稼働率は8.2%で、「ばんび」では、利用者枠(年間)延488人に対して、実利用者数は延251人、稼働率は51.4%という状況です。
近隣市の就学前児童数に対する施設の定員数を見ましても、同水準を確保できております。
今後は、利用実態を踏まえまして、より利用しやすい制度の構築を検討してまいります。


4 日曜・祝日保育の受け入れについて
今年度10月より、本郷ゆうし保育園での日曜祝日保育の受け入れが始まったと言う事ですが、周知されていません。勤務形態の多様化により、日曜、祝日も出勤せざるを得ない家庭も多いのが現状です。現在、日曜祝日保育実地園は、認可園では、本郷ゆうし保育園の1園のみですが、今後の受け入れ園を増やす予定はあるか、他に検討されている事が有りましたら教えてください。
又、アンケートの中で、延長保育の時間を現在の19:00から、20:00まで延ばしてほしいとの声も上がっています。保育時間の延長を希望します。


【回  答】
 今年度10月から保護者が休日に就労等により、保育の必要な子どもを家庭で保育できないご家庭の就労支援を目的に、本郷ゆうし保育園にて休日保育事業を開始しております。
このことは、平成27年9月1日と、9月15日の2回市広報へ掲載し、またホームページでも周知すると共に、各保育所にポスターの掲示等も行っているところです。
現在の利用状況ですが、登録者数が4名、これまでの利用者数及び予約者数は0名となっておりますことから、今後、受入園を増やすことは検討しておりません。
 また、延長保育を20時まで実施している保育所も市内に2園あり、今後はニーズを踏まえ、検討してまいります。


5 門の防犯セキュリティーについて
不審者情報なども相次ぐ中、誰でも園内に出入り出来てしまう事に不安を覚える保護者が多くいます。一部の園で導入されている様な、カード式の施錠やオートロックで暗証番号入力で開くもの等の導入を検討してほしいと思います。


【回  答】
日常、職員が保育所への来園者の確認をしっかり行うことで、セキュリティ対策がしっかりなされているところです。
また、万一、不審者の侵入が起こった場合の対応として、ボタン1つで警察に通報できる直結装置を園内に設置しており、セキュリティ強化を図っています。


6 トイレの老朽化について
一部公立園では、トイレが古く園児の使用するトイレについて、床がタイルで滑りやすく危険との意見が出ています。実際に水で濡れたタイルの上をサンダルで移動する際、滑って転倒し怪我をする危険性が危惧されます。公立園、私立園の差が出ない様に、トイレ環境の改善を要望します。


【回  答】
これまでも、保護者の要望を受け、保温便座の導入や、昨年度にも、ご要望に対し、子ども達が安心して使用できるよう、壁に絵を貼付したり等、工夫を図ってきており、常に改善しているところです。
トイレ利用にあたり、事故のないよう、更なる工夫を図り、トイレ環境の改善に努めてまいります。


7 保育料の多児減免措置について
稲城市でも、第2子・第3子以降の子供の保育料の減免措置を取っていますが、知らない人が多く周知されていません。又、子供の年齢差によって対象とならない場合がある事なども非常にわかりづらいとの意見がでています。2人目3人目の出産を考える家庭にとっては有益な情報であると思うので、より詳しく分かり易く市民へ伝えるために対策をお願い致します。


【回  答】
 保育所保育料の多子減免制度につきましては、その世帯のお子さんのうち、就学前のお子さんが2人以上いて、1番上のお子さんが、保育所、又は幼稚園等に通っている場合、2人目は半額、3人目以降は無料となる制度となっております。
 周知の方法につきましては、保育のしおりや、保育料をお手紙で通知をする際に、ご案内をしているところですが、今後も適切な周知に努めてまいります。


8 駐車場について
自宅から近い第一希望の園に入れず、遠方の保育園に通わざるを得ない場合など、車を利用しなければならない家庭は大変多いのが現状です。一部専用駐車場を持っている園は有りますが、大多数の園はスペースを確保されておらず、園によってはコミュニティーセンターの駐車場を貸して頂いたりしていますが、その場所から園までの道のりは遠く、歩道も狭くて大変危険です。他の園では、近隣コインパーキング利用を支援課より言われていますが、園以外の利用者が多く満車状態時は駐車出来ず、道路渋滞が発生している現状があります。今後駐車スペース確保について、市としての考えを教えて下さい。
又、Iバス本数が減った事により、迎えの時間が遅くにずれ込み、18:00を過ぎ延長料金を支払わざるを得ない事例も発生しています。自動車利用では無く、公共交通機関の利用を推奨するのであれば、保育園児家庭割引サービスなども検討してほしいと思います。


【回  答】
 保育所では、まずは充分な園庭を確保し、駐車スペースにつきましては、用地確保が困難な状況です。よって、保育所の入園に当たりましては、原則駐車場がないことをご案内しており、車での送迎には、最寄の有料駐車場等をお使いいただきますよう、ご理解のほどお願いいたします。


9 支援課の対応について
アンケートの中で、子育てに関する書類手続きや相談で子育て支援課を訪れた際、職員の方の対応が良くなかったとの意見が出ています。改善をお願いします。
又、郵送不可の書類の提出は、フルタイムで仕事をしている保護者は、平日開庁時間に提出出来ず困っているのが現状です。休日開庁を要望します。


【回  答】
 市職員の対応につきましては、これまでも、保護者に寄り添い丁寧な対応を心がけているところですが、改めて、適切な対応を行うよう心がけてまいります。
 また、休日開庁につきましては、住民登録や住民税の手続き等、市民の方に幅広く対象となる業務を対象に行っております。
なお、基本的には郵送受付で対応できるように配慮はしておりますが、世帯の状況等の確認のために、職員と対面で状況等の確認を行う必要がある書類もあります。その書類の提出につきましては、ご相談の上、対応を行っておりますが、引続き、都度ご相談いただき対応させていただきたいと考えております。


10 今後の民営化の予定
市としては今後も民営化を進めていくと聞いていますが、具体的なスケジュールが立っていましたら可能な範囲での回答をお願いします。アンケートの中には、公立園に通わせている保護者から「民営化しないでほしい」「営利を優先させる園になるのが不安」等の意見が出ています。又、民営化される事によって様々な事柄が各園の裁量に任される事になりますが、公立、私立によって保育環境が全く異なってしまう事は多くの保護者が懸念しています。全ての園で、より良い保育環境の中で子供達が安心して毎日を過ごせるよう、宜しくお願いします。


【回  答】
 公立保育所の民営化につきましては、第四次稲城市長期総合計画や子ども・子育て支援事業計画に基づき、民間活力の導入を図り、効率的・効果的な運営を目的に進めております。現在、具体的な民営化の計画はないところです。
 また、公立保育所を民営化することにより、国や東京都の財源を確保することができ、その分の市の財源を、他の子育て支援施策等に充当し、子育て支援等の充実が図られます。
 子ども・子育て支援新制度により、保育所の質の向上が図られ、市といたしましても、子ども達が安心して毎日を過ごせる保育環境となるよう支援してまいります。








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    Posted by いなほれん at 01:06 │市との懇談会

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