2008年09月20日
勉強会・講演会等
稲保連では、これまで様々な勉強会や講演会等を企画し、開催してきました。過去の会の内容は、実際に参加していなくても当時のメモを見ただけで「なるほど!」と思わせるものばかり。自分だけで感心しているのももったいないので、メモの残っている範囲でご紹介します。
●子育て講演会「子どもを甘えさせることは悪いことか」(‘91年度)
講師:田代 康子教授(昭和音大)
保育とは単なる子守ではない。
・子どもの楽しみを発展させてあげる
・子どもの楽しみにのっていく大人
であるといい関係が生まれる。同じ感情を共有した時、楽しい感情になる。
×甘やかし:子どもの言いなりになる。
必要以上に手を出すこと。
先回りして世話をやく。
(子どもの気持ちは無視。大人が自分を安心させるためにすることが多い。)
○甘えさせる:子どもの言い分、感情を受け止めてあげること。
ふざけっこの原則
1.子どもをあっと驚かす。
2.ふざけっこタイムとまじめタイムの区切りをつける。
3.いかにバリエーションを広げるか。
甘やかすまいとして甘えさせなくなってしまっていないか。
●子育てを考えるつどい(‘92年度)
第一部:映画鑑賞「奇妙な出来事アトピー」
アトピー性皮膚炎について、その症状・原因・治療・予防といった状況や、その背景について追求していく。
第二部:みんなでたのしく歌おう
当時第2保育園園児の保護者であった中沢夫妻が作詞作曲した「つめをきりましょ」「はをみがこう」「おふろ大好き」をみんなで歌う
第三部:講演「子どもの愛し方、まちがっていませんか」
講師:牧 祐子先生(所沢あかね保育園園長)
―人間としてこう育ってほしい!という願いを持ちたい―
幼児期に大事にしたいこと
1.手に技をつける(働く手にして欲しい)。
・子どもたちが受動的になっている。
・手は突き出た脳髄―いたずらしながらいろいろと体験し考える。
(お手伝いしてくれたら、うまくいかなくても「ありがとう!」の一言を!)
2.親のレールにのせて育児しない。
・自分で考えて行動できるようにいっぱいやらせてほしい。
(パンツをはくのを嫌がる時、2~3枚並べて「どれにする?」と選ばせる。)
3.達成感・充実感を味わわせる。
・子どもは「ヤッター!」Vサインが大好き。
・悩んだ時、回り道をしながらも間違わない方向に進めるのは、幼児期にどんな体験をしたかで違っ てくる。
4.はみ出すことができる。
・すべてマニュアルどおりやっていては、その子のものにならない。
(木に登ってはいけないというルールがあっても、鳥の巣が見たかったり、冒険したかったりで登って しまう時、「見られたんだね/登れたんだね、良かったねー。」と共感する。
質疑の中から
1.家庭の中にユーモアがあって民主主義があること。
人間は黙っていて通じ合えるものではない。夫婦というのは、ほんとうに話すことが大事。夫を「わが 家は母子家庭みたいなものよ。」などといって突き放してはいけない。かかわらなければ、子育ての 楽しさ はわからない。
2.子育てはマニュアルのつくれないもの。
オムツをはずすにしても、発達、性格の違いなどによって微妙に違う。いろんな失敗の繰り返しの中 で子育てがすすみ、結果としてはみ出せる子に育てている。
3.子育ては「ゆっくり・じっくり・くりかえし・あったかく」
甘えを受け止め、見守っていく。
それぞれの家庭なりの方向を決めればよい(ゆらぐのはよくない。)
●子育てシンポ「産休明け保育を考える」(‘93年)
助言者:伊藤 亮子先生(こぐま保育園園長)
スライド「北欧の保育」/田中 雄二先生(ひらお保育園)
(資料が残っていないため詳細不明)
●いなぎ子育てフォーラム「子どもを育てるって大変ですか」(‘06)
講師:師岡 章教授(白梅学園短大)
子育て受難の時代
・気になるこどもの姿(切れやすい等)
・最近の親はなっとらん!?
しつけもできない親たち?
・親の孤立化
育児ストレス、育児不安
母親以外の子どもにたいする手の少なさ(父親・祖父母・兄弟)
母親が責任を一身に背負わされている
こども理解の勘所
自立(なんでも自分でやりたいきもち)と依存(甘えたい気持ち)
質疑「何でも親に‘やって’」
保育園の子ども:日中一緒にいられない分を取り返したい。
→密度濃く依存させ、依存ばかりでなく自分でやる気持ちを導く。
わからなくても言い続ける。「期待しすぎず、あきらめず。」
言ってもすぐにはわからない。言ってもわからないわけではない。いつかわかる。
共に育つ
・こどもと共に
子どもが生まれてから親になったのだから、子どもと一緒に育ってよい。親が答えを持たなくて良 い。子どもと一緒に探していけばよい。
・園と共に
・地域と共に
親が垣根を作らないこと。
●子育て講演会「子どもを甘えさせることは悪いことか」(‘91年度)
講師:田代 康子教授(昭和音大)
保育とは単なる子守ではない。
・子どもの楽しみを発展させてあげる
・子どもの楽しみにのっていく大人
であるといい関係が生まれる。同じ感情を共有した時、楽しい感情になる。
×甘やかし:子どもの言いなりになる。
必要以上に手を出すこと。
先回りして世話をやく。
(子どもの気持ちは無視。大人が自分を安心させるためにすることが多い。)
○甘えさせる:子どもの言い分、感情を受け止めてあげること。
ふざけっこの原則
1.子どもをあっと驚かす。
2.ふざけっこタイムとまじめタイムの区切りをつける。
3.いかにバリエーションを広げるか。
甘やかすまいとして甘えさせなくなってしまっていないか。
●子育てを考えるつどい(‘92年度)
第一部:映画鑑賞「奇妙な出来事アトピー」
アトピー性皮膚炎について、その症状・原因・治療・予防といった状況や、その背景について追求していく。
第二部:みんなでたのしく歌おう
当時第2保育園園児の保護者であった中沢夫妻が作詞作曲した「つめをきりましょ」「はをみがこう」「おふろ大好き」をみんなで歌う
第三部:講演「子どもの愛し方、まちがっていませんか」
講師:牧 祐子先生(所沢あかね保育園園長)
―人間としてこう育ってほしい!という願いを持ちたい―
幼児期に大事にしたいこと
1.手に技をつける(働く手にして欲しい)。
・子どもたちが受動的になっている。
・手は突き出た脳髄―いたずらしながらいろいろと体験し考える。
(お手伝いしてくれたら、うまくいかなくても「ありがとう!」の一言を!)
2.親のレールにのせて育児しない。
・自分で考えて行動できるようにいっぱいやらせてほしい。
(パンツをはくのを嫌がる時、2~3枚並べて「どれにする?」と選ばせる。)
3.達成感・充実感を味わわせる。
・子どもは「ヤッター!」Vサインが大好き。
・悩んだ時、回り道をしながらも間違わない方向に進めるのは、幼児期にどんな体験をしたかで違っ てくる。
4.はみ出すことができる。
・すべてマニュアルどおりやっていては、その子のものにならない。
(木に登ってはいけないというルールがあっても、鳥の巣が見たかったり、冒険したかったりで登って しまう時、「見られたんだね/登れたんだね、良かったねー。」と共感する。
質疑の中から
1.家庭の中にユーモアがあって民主主義があること。
人間は黙っていて通じ合えるものではない。夫婦というのは、ほんとうに話すことが大事。夫を「わが 家は母子家庭みたいなものよ。」などといって突き放してはいけない。かかわらなければ、子育ての 楽しさ はわからない。
2.子育てはマニュアルのつくれないもの。
オムツをはずすにしても、発達、性格の違いなどによって微妙に違う。いろんな失敗の繰り返しの中 で子育てがすすみ、結果としてはみ出せる子に育てている。
3.子育ては「ゆっくり・じっくり・くりかえし・あったかく」
甘えを受け止め、見守っていく。
それぞれの家庭なりの方向を決めればよい(ゆらぐのはよくない。)
●子育てシンポ「産休明け保育を考える」(‘93年)
助言者:伊藤 亮子先生(こぐま保育園園長)
スライド「北欧の保育」/田中 雄二先生(ひらお保育園)
(資料が残っていないため詳細不明)
●いなぎ子育てフォーラム「子どもを育てるって大変ですか」(‘06)
講師:師岡 章教授(白梅学園短大)
子育て受難の時代
・気になるこどもの姿(切れやすい等)
・最近の親はなっとらん!?
しつけもできない親たち?
・親の孤立化
育児ストレス、育児不安
母親以外の子どもにたいする手の少なさ(父親・祖父母・兄弟)
母親が責任を一身に背負わされている
こども理解の勘所
自立(なんでも自分でやりたいきもち)と依存(甘えたい気持ち)
質疑「何でも親に‘やって’」
保育園の子ども:日中一緒にいられない分を取り返したい。
→密度濃く依存させ、依存ばかりでなく自分でやる気持ちを導く。
わからなくても言い続ける。「期待しすぎず、あきらめず。」
言ってもすぐにはわからない。言ってもわからないわけではない。いつかわかる。
共に育つ
・こどもと共に
子どもが生まれてから親になったのだから、子どもと一緒に育ってよい。親が答えを持たなくて良 い。子どもと一緒に探していけばよい。
・園と共に
・地域と共に
親が垣根を作らないこと。
Posted by いなほれん at 05:37│Comments(0)
│勉強会・講演会等
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。