たまりば

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2011年03月18日

回答書2010年度 要望1-5

2010年11月17日に稲城市に提出していた要望書の回答を2月28日にいただきました。
全文を掲載します。

1、財政削減ありきの「新保育システム」の受け入れではなく、稲城市が保育行政の責任を果たし、子供たちがのびのびと園生活がおくれる環境の充実に取り組んでいただくようお願いいたします。
国による「新保育システム」では、企業に保育業務をまかせる(保育が商売になる)、規制緩和で子供たちがのびのびできない(詰め込み保育)、幼保一元化(保育への財政支出が削られる)、園との直接契約(保護者の負担が増える)など、保育への財政削減や国や自治体が責任を負わなくなるのではないかという問題が懸念されています。まずは子供のことを第一に考え、稲城市には子供たちが気持ちよく園生活できるよう、国に働きかけていただくよう、お願いいたします。

【回答】
  国では「子ども・子育て新システム」の基本制度案要綱が策定され、検討がされているところです。稲城市としても、子どもの幸せを第一に考え、子どもの利益が最大限に尊重されるよう配慮して、子育て家庭を支援していくための事業を実施していくため、全国市長会等を通じて、国に対して提言してまいります。


2、認証保育園の増設ではなく、認可保育園の増設等により待機児童の解消をお願いいたします。
稲城市の保育園待機児童数は今年度4月で61名、9月で101名になっていると聞きます。昨年度対比では少なくなってはおりますが、いまだ深刻な状況であると考えます。認可に入りたいがやむなく認証保育園に入れているお子さんも多く、中には兄弟で別々(認証・認可とバラバラのケースも)の園に通われているご家庭もあります。昨年度の回答では、「認証保育園や家庭福祉員の設置」「認定こども園への支援」「公立保育園での定員の弾力化」で対応という回答がありましたが、多くの待機児童を抱える保護者の方々は認可保育園に通わせたいと願っております。認可保育園の増設をすすめていただけるよう、お願いいたします。

【回答】
  稲城市では、これまで多様な保育ニーズに応えるとともに、認可保育所の待機児童を解消するために、「認可保育所2園の建て替え」や「認可保育所1園の増改築」により、平成23年4月には定員を62名増員することとしております。市では、平成21年度での保育施設などの運営にかかる児童1人当たりの費用は、認可保育園で約76万円、認証保育所で約58万円、認定こども園で約53万円、家庭福祉員で約49万円であり、大きな負担となっております。
こうしたことから、認可保育園の増設等につきましては、今後の待機児童の状況や地域の保育ニーズ等を見定めたうえで、検討してまいります。


3、市立病院の小児科の休日・夜間の医療体制の充実をお願いいたします。
昨年度の回答でも「全国的な医師不足」ということで厳しい状況の中、平成19年度から常勤医師を3人から4人に増員をおこなった、とありました。しかし、平日の夜間ですら市立病院で診ていただけない、または診ていただけず、市外(多摩市・町田市)の病院で診てもらったという声が少なくありません。子供は急に発熱や怪我をしますし、乳児はちょっとした発熱でも大事にならないか、保護者は常に不安を抱えております。市内医師会との連携、ご協力、感謝しておりますが、休日・夜間の医療体制がまだまだという感もあります。いつでも受診できるよう、医療体制の充実をお願いいたします。

【回答】(市立病院管理課)
 小児科の休日・夜間の医療体制の充実につきまして、毎年度ご意見、ご要望をいただいておりますが、昨年度もご回答したとおり、本院として最大限のマンパワーを投入しての対応を図っているところでございまして、引き続き、医師が充足された際にはご希望に添えるよう努力してまいります。
 さらに、入院患者の対応と併せての救急でございますので、ご理解のほど、よろしくお願いいたします。


4、病児保育の早期実現をお願いいたします。
現在、稲城市は病後児保育は行われておりますが、病児保育は実現されていません。病後児保育では利用したくてもできなかった方も多く、「病後児保育で受けいられる病状ではすでに保育園にも通える状態になっており意味がない」との意見が寄せられております。子供の急な病気で仕事により看護不能な事態もあり、病児保育は多くの保護者の方が望まれております。すでに近隣の多摩市・町田市では、病児保育が行われておりますので、ぜひ、稲城市でも実現をお願いいたします。

【回答】
市立病院の健診・外来棟での病児保育の実施について、具体的な検討を行っております。


5、公立保育園の正規職員数の確保をお願いいたします。また、職員の待遇の充実をお願いいたします。
昨年の回答では、専務的非常勤職員を採用し正規職員は採用しないと回答があり、研修などもおこない正規職員と同様な職務逐行ができているとの事でした。しかし保育士が頻繁にやめていったり、転勤していったりと、毎年同じような顔ぶれではない、不安である。とアンケート結果にもあらわれており、子供たちが安心して園生活をおくるには不安があるようです。保育士さんに安心して豊かな仕事をしてもらえるような環境、安定した待遇を提供できる正規職員の採用の検討をお願いいたします。

【回答】
公立保育園の保育士が退職した場合などは、保育資格を持つ専務的非常勤職員を採用しております。専務的非常勤職員の採用に当たっては、面接または臨時職員採用期間の勤務状況などにより、適正な選考を実施し、また、必要な研修にも積極的に参加させることで技術・能力の向上を図るなど、正規職員と同様の職務遂行が行われています。
専務的非常勤職員が事情により退職や人事異動による転園をした場合でも、可能な限り引継ぎ時間を設けて、子どもたちへの影響を最小限にする等の配慮を行っております。


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    Posted by いなほれん at 22:06│Comments(0)要望書・回答書
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